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商品先物市場における、穀物価格・貴金属価格・石油価格・通貨動向および商品先物企業の比較をします。また、ファンド、商社、投資銀行等の手口を公開。
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<国内石油市場>
国内石油市場は急反落です。12日のNY原油が続伸したものの、為替の円高で寄り付きは強弱感が交錯してまちまちとなりました。その後NY原油の夜間取引が下落したことや、為替の円高が進展したことに終日圧迫される展開となりました。とくに午後に入って、為替が1ドル=100円水準まで急激に円高が進展したことで、後場半ば以降は製品が期先からストップ安を付け、引けではガソリン期先2本、灯油先限がストップ安となりました。一方、原油は製品の半分程度の下げ幅に抑えられ、クラック・スプレッド(製品と原油のサヤ)が再び縮小しました。前日比は、ガソリンが2700~1940円安、灯油が2700~1640円安、原油が1420~810円安です。


<国内貴金属市場>
金は反落し、銀は総じて上昇です。金はNY高となりましたが円急反発に圧迫されて小反落で寄り付いた後、午後からは1ドル=100円割れ直前まで進んだ円高加速に圧迫されて急落しました。ただ、先限で3184円まで下げた後、現物相場の上昇から下値を切り上げ3200円を維持して引けました。銀はNY高を背景に上昇しましたが、円高加速が嫌気されて高値からは値を削りました。期中10月限のみマイナスサイドで引け、期先12、2月限は2ケタ高です。前日比は、金が44~34円安、金ミニが48~33円安、銀が3.2円安~12.7円高です。

白金系貴金属(PGM)は、続伸です。NY高を引き継ぎ買い先行で寄り付き、円高が上値圧迫要因になりながらも前場はしっかり推移しました。しかし正午ごろからドル・円相場が1ドル=100円を目指す展開となり、後場寄り後は上げ幅を縮小し、午後3時を過ぎると白金は期先からマイナスサイドに転落し、地合いを緩めました。しかし現物相場がしっかりと推移し、終盤には強地合いを回復し、軒並み2ケタ高で引けました。パラジウムは上げ幅を縮小する場面がありましたが、前日の終値水準で下げ止まり、期先中心に上昇しました。前日比は、白金が47~88円高、パラジウムが2~61円高です。


<国内穀物市場>
東京大豆は、総じて続落です。場中に入っても円が急伸したことなどから、後場は一般大豆が連日の拡大ストップ安に張り付く一方、Non大豆は下げ幅を縮小し、期中10月限が反発するなど地合いを引き締めました。前日比は、Non大豆が10月限の1260円高を除いて1390~200円安、一般大豆は軒並み2100円安です。

東京コーンは大幅続落です。為替の円高や12日のシカゴ安で軟調に始まり、そのあと為替が一時1ドル=100円水準までさらに円高に振れたことや、シカゴの夜間取引も軟調に推移していることで、下げ幅を拡大しました。後場2節で全限月がストップ安となりましたが、大引けでは当先と2番限がストップ安を外れて、期中の3限月がのみストップ安となりました。先限は3営業日連続で一代安値を更新し、大引けの前日比は、800~700円安です。


<外国為替市場>
ドル/円は100.02円と1995年11月以来の12年4カ月ぶりの低水準まで下落しました。100円割れを目前にしたドルは、オプション関連の買い需要と投機筋の買い戻しに支えられ値を戻しましたが、米欧の中銀による流動性措置の効果が疑問視される一方、ヘッジファンドの流動性不安など、ドル売り材料には事欠かないため、ドルの地合いは引き続き弱く、ユーロ/ドルは一時1.5587ドルまで上昇し、ユーロ導入以来の高値を更新しました。
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