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商品先物市場における、穀物価格・貴金属価格・石油価格・通貨動向および商品先物企業の比較をします。また、ファンド、商社、投資銀行等の手口を公開。
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<NY原油市場>
原油在庫の減少とドル安で一時、1バレル98.62ドルをつけ史上最高値を更新しましたが、在庫は予想以上に減少していないとのレポートを受け後半にかけて軟調に推移しました。NY原油12月限は前日比0.33ドル安の96.37で引けました。暖房燃料、ディーゼル含む留出燃料在庫は増加している一方、米国の石油需要は前年に比べ0.1%減少しているとの事です。記録的なドル安ユーロ高がエネルギー市場に長期的な影響を及ぼし、金利の引き上げなどインフレを引き起こす懸念も出ています。  


<NY貴金属市場>
ユーロが対ドルで史上最高値を更新したことや、原油価格の上昇を受けNY金は大幅続伸しました。また、商品全般の上昇によるインフレ懸念もサポートとなりました。銀やプラチナは利益確定の動きに押されマイナスで取引を終了しています。金12月限は10.1ドル高の833.5、銀12月限は5.5セント安の1532.5、プラチナ1月限は21.4ドル安の1462.3で引けました。ドル安を受け、中国がドルの代わりに金の保有量を強化するとの見方も金のサポートとなりました。 
 

<シカゴ穀物市場>
大豆は高寄り後に大きく売られ、大豆1月限は1031.0まで下げるも、その後は原油高やドル安を背景に反発し下値は限定的となりました。大豆1月限は6.0セント安の1038.5で引けました。史上高値を更新しているパーム油の価格高騰を受け、大豆オイルの需要が高まり、サポートとなったようです。また、アルゼンチンが大豆の輸出税引き上げを見越して、大豆の輸出登録を一時的に停止したこともサポートとなりました。

コーンは高寄りで始まりNY原油の下落に追随して穀物市場全体を押し下げましたが、コーンはテクニカル的にサポートされました。コーン12月限は前日比1.5セント安の384.25で引けました。アルゼンチンでの輸出税5%上昇も下げ幅を限定させたようです。出荷動向は至ってスローですが、2008前半にかけて上向きな傾向が予測されています。トルコは米コーン15万トンを購入しました。
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