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商品先物市場における、穀物価格・貴金属価格・石油価格・通貨動向および商品先物企業の比較をします。また、ファンド、商社、投資銀行等の手口を公開。
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<国内石油市場>
国内石油市場はガソリンがまちまち、灯油と原油は大幅続落です。10日のNY原油が、ユーロ・ドルの続落を受けて、石油輸出国機構(OPEC)総会の減産決定の上げ幅を維持できず続落したことに圧迫されて始まりました。そのあとNY原油の夜間取引が上伸したことで、後場序盤までは下げ幅を縮小させましたが、夜間取引が再び崩れると、大引けまで再び下げ幅を拡大させる展開となりました。業転価格は8万5200-8万6200円と、期近を大幅に上回っています。期近の急伸により、期中以降の限月の下げ幅も他の2油種に比べると抑制されました。一方、灯油は3本、原油は期近を除く5本が一代安値を更新しました。前日比は、ガソリンが970円安~1000円高、灯油が2520~1610円安、原油が2030~1190円安です。


<国内貴金属市場>
金・銀は、大幅続落です。金はNY急落を引き継いで売り優勢となり、全限月が一代安値を更新するとともに、先限ベースで1年ぶりの安値を付けました。銀もNY安を受けて全限月が一代安値を更新する大幅続落となり、先限ベースで06年6月以来の安値を付けました。前日比は、金と金ミニが127~118円安、銀が22.4~16.2円安です。

白金系貴金属(PGM)は、総じて続落です。白金はNY市場でドル高や原油安を受けて下落した流れを引き継ぎ、売り優勢で始まりました。その後は手じまい売りなどが出て軒並み4000円を割り込み、ストップ安を付ける限月が目立ちました。先限ベースでは2006年3月以来の安値3863円を付けました。パラジウムもNY安を受けて売り優勢となり、先限ベースで2005年10月以来の安値760円を付けました。前日比は、白金が300~249円安、パラジウムが63円安~2円高です。


<国内穀物市場>
東京大豆は、総じて続落です。10日のシカゴ急落を受けて軒並み大幅続落して寄り付きました。その後は、夜間取引の反発と円安を映して下値を切り上げましたが、Non大豆の8月先限を除いて結局続落のまま引けました。前日比は、Non大豆が8月限の280円高を除いて1530~420円安、一般大豆は700~200円安です。

東京トウモロコシは大幅続落です。為替が1ドル=107円台半ばまでやや円安に振れたものの、10日のシカゴが、ドル高・商品安の流れで大幅続落となったことに圧迫され、前日までの急落地合いを引き継いで始まりました。そのあと節ごとに高下する展開となったが、大引けで期先から一段安となりました。期近を除く5本が一代安値を更新しました。大引けの前日比は、910~540円安です。


<外国為替市場>
午後5時過ぎのドル/円は前日NY市場の午後5時時点から円高が進み107円前半で取引されています。ユーロは1.4000ドルと150円という心理的支持線を下回り、下値を模索している状態です。早朝にニュージーランド準備銀行(中央銀行)が予想を上回る利下げに踏み切ったことで、NZドルを中心にクロス円が軟調となっています。市場では、これまでに累積してきたポジションの解消に伴い、円、スイスフラン、米ドルが堅調で、高金利通貨、ユーロ、新興国通貨が軟調になるという流れがきょうも続き、反転する兆しが見えないようです。 ロンドン市場の朝方には、東欧勢のユーロ売りを背景に、ユーロ/円が149.20円まで下落し、1年10カ月ぶりの安値を更新しました。
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