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商品先物市場における、穀物価格・貴金属価格・石油価格・通貨動向および商品先物企業の比較をします。また、ファンド、商社、投資銀行等の手口を公開。
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<国内石油市場>
国内石油市場は油種間でまちまちです。ガソリンが続伸、原油が反発、灯油は続落です。為替が1ドル=109円台半ばまで円安に振れるなか、6日のNY原油が下落したものの、前日の夜間取引と比較すると上伸したこともあり、地合いの悪化している灯油を除き堅調に寄り付きました。とくにガソリンは現物価格に対する割安感などから期近から上げ幅が大きくなりましたが、灯油はファンドの大量買い越しが嫌気されるなか売り叩かれる展開となりました。また、ガソリン買い/灯油売りなとのストラドル商いが活発化している可能性があります。灯油は先限が一代安値を更新しました。前日比は、ガソリンが140~1100円高、灯油が990~550円安、原油が280~690円高です。


<国内貴金属市場>
金・銀は軒並み上昇です。金はNY安となりましたが、1ドル=109円台前半の円安に支援されて上昇して寄り付いた後、前場は手がかり難から方向感なく推移しました。後場中盤には109円台半ばまで進んだ円安やドル建て現物相場の上昇に支援されて上げ幅を拡大しましたが、終盤には円安一服とドル建て現物相場の軟化を受けて高値から値を削りました。銀は先限を除いて閑散商いとなる中、円安や金上昇に支援されて上昇しました。前日比は、金が18~23円高、金ミニが18~23円高、銀が2.0~5.4円高です。

白金系貴金属(PGM)は白金が続伸し、パラジウムはまちまちです。白金はNY市場で南アの全国ストを受けて上値を試した流れや円安に支援されて買い優勢で始まりましたが、序盤の買い一巡後は地合いを緩め、先限が一時マイナスサイドに転じる場面も見られました。後場に入ると、ユーロ堅調などが下支え要因となりジリ高となりましたが、大引けにかけては期先を中心に急速に値を削りました。パラジウムはドル建て現物相場の下落や円安を受けてまちまちとなりました。前日比は、白金が10~133円高、パラジウムが22円安~13円高です。


<国内穀物市場>
東京大豆は、Non大豆が大幅高も一般大豆はまちまちです。6日のシカゴ大豆は大幅続落も、円相場の急落で相殺され、夜間取引の反発で上値を試す展開となりました。前日比は、Non大豆が570~2790円高、一般大豆は500円安~890円高です。

東京トウモロコシは急落です。為替が1ドル=109円台半ばまで円安に振れたものの、6日のシカゴが、単収の引き上げ見通しやファンド売りで大幅続落となったことに圧迫されました。前場はシカゴの夜間取引の堅調地合いを背景にして下げ幅を縮小させましたが、後場に期近が崩れたことで、全体の売り圧力が強まりました。結局、11・1月限がストップ安で引け、値幅制限の外れている期近9月限はそれ以上の下げ幅となりました。期先2本が一代安値を更新しました。なお、今日は値幅制限が1000円に戻されています。大引けの前日比は、1620~630円安です。


<外国為替市場>
午後5時のドル/円は、前日NY市場の午後5時時点から小幅下落し、109円前半で取引されています。夕方にかけてロシア勢がユーロ買いを仕掛け、ユーロ/ドルが大きく上昇、ユーロ/円の上昇、ドル/円の下落に波及したということです。海外ファンド勢のドル買いの動きもみられ、109.40円付近でサポートされています。足元ではもみあいが続いています。
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