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商品先物市場における、穀物価格・貴金属価格・石油価格・通貨動向および商品先物企業の比較をします。また、ファンド、商社、投資銀行等の手口を公開。
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<NY原油市場>
サウジ石油相が現在の石油価格の高騰は不当であり、同国はまもなく新油田の操業を始めると伝えたことから、総じて軟調な動きとなりました。原油7月限は1.88ドル安の134.86で引けました。前回のOPEC総会では生産枠は据え置かれたものの、サウジは大幅増産を求めてゆく意向とのことです。


<NY貴金属市場>
NY金は原油の下落やドル高を受け序盤は軟調に推移しましたが、その後は事前予想を上回った消費者物価指数を受けインフレ懸念が強まったことがサポートとなり底堅く推移しました。また、週末ということもあり下げ幅は限定されたようです。銀やプラチナは連れ高となっています。金8月限は1.1ドル高の873.1、銀7月限は7.5セント高の1656.0、プラチナ7月限は11.1ドル高の2037.0で引けました。 

<シカゴ穀物市場>
大豆は原油の下落を受け軟調だった大豆オイル主導で軟調に寄り付きましたが、その後は降水による懸念や強気なコーンなどに追随し堅調な動きとなりました。またファンド筋の買いも背景にあるようです。大豆7月限は23.5セント高の1560.0で引けました。一方では、コーンの作付けの遅れによる大豆への転作懸念が圧迫要因となっているようです。

コーンは原油安、ドル高にも関わらず、変わらずで始まり、その後は産地での被害状況が深刻になりつつあるとの見方などより、一代高値を更新しました。コーン7月限は22.75セント高の731.75で引けました。今週はファンドによる買いがかなり活発だったようです。またアイオワ州における洪水の影響も大きな要因となっており、最終的にどれだけの被害が出るかは現在査定中のようです。

小麦は前日の流れを引継ぎ軒並み安で始まったものの、米南部の収穫予定産地での降雨などがサポートとなり、堅調に推移しました。アルゼンチンで続く干ばつが作付けに影響しており、また豪産地では一時恵みの雨が少し観測されましたが、再び乾燥気候が予想されています。小麦7月限は前日比31.0セント高の882.0で引けました。
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